大学院で心理学を学ぶことは心理領域全般の知識を学ぶということですが、実際にはカウンセリングの技法を習得することに重きが置かれてきたことは注目すべきことです。
カウンセリングは日本では主にスクールカウンセリングと医療保険の適応外ですが医療機関でカウンセリング業務を行なうサービスが大部分を占めています。
コーチングやメンタルトレーニングをサービスの中心にして業務運営している心理師は少ないのが現状です。
さらに現在のところ独立して事業運営している心理師も少ない状況です。
これは心理師教育がカウンセリングに偏重していたことと深く関係しています。
本来、心理学は精神医学とともにメンタル領域全般を学ぶ学問です。さらに心理学は人の健康な部分の心理にフォーカスを当てた学問です。
コーチングやメンタルトレーニングの方法についてはカリキュラムにはないので、必要に応じて各人が対応していく必要があります。
日本国内でメンタル領域のサービスとして必要とされているものはカウンセリングだけではありません。
心理師は心理学領域全般の専門性を唯一習得している者として社会のニーズに応えていく必要があります。
時代の変化とともに心理領域で求められるサービスも変わってきています。
コーチングやメンタルトレーニングを深い心理学の専門性を持った者が安全かつ適切に行なう必要があります。
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